1991年6月の「著作権法」の実施をメルクマールとして、1990年代から、中國は著作権の法律制度を徐々に確立し、ここ數年、國は「著作権法」を改正するとともに、「コンピューター?ソフト保護條例」、「著作権法実施條例」、「著作権行政処罰実施規則」、「著作権集団管理條例」など一連の法規と規則を公布、実施し、著作権保護のためにわりに整った法的基礎を築いた。
現在、中國では、國家版権局、省クラス版権局、地區?市クラス版権局という3クラスの著作権行政管理システムが初歩的に形成されている。各省?自治區?直轄市政府は版権行政管理部門をたえず強化して、版権行政管理と行政法律執行システムをたえず健全にしている。
ここ數年來、中國の各クラス版権行政管理部門は著作権行政法律執行を強化し、法律を執行する過程で、公安、工商行政管理、稅関、報道?出版、文化などの部門との協力を強化し、互いに呼応して版権侵害?無斷複製行為を取り締まる法律執行メカニズムを徐々に構築してきた。版権行政管理部門は版権侵害?無斷複製行為取締りでは終始高圧の態勢をとり、全國でCD、教材?補習資料、ソフト、録音?録畫製品の不法複製?販売、海賊版録音?録畫製品の経営?密輸、インターネットによる版権侵害?無斷複製などの行為を何回も取り締まり、積極的成果をあげた。おおまかな統計によると、1995年から2004年までに各クラス版権行政管理部門は版権侵害?無斷複製製品3億5000萬件を沒収し、版権侵害事件5萬1368件を受理し、4萬9983件を結審した。2004年は合計9691件の版権侵害事件を受理し、9497件を結審し、7986件を処罰したが、その中に2社の中國企業が米マイクロソフト社の著作権を侵害する重大事件の調査?処理も含まれている。
中國は、版権法律制度を確立、整備し、版権行政管理を強化すると同時に、版権の社會サービスシステムの確立を非常に重視している。現在、版権集団管理機構、版権代理機構、版権保護協會および関係ある各業種の協會と版権所有者組織などからなる版権社會管理サービスシステムが一応確立されている。1988年に中華版権代理総公司、1990年に中國版権研究會(2002年に中國版権協會に改名)、1993年に中國音楽著作権協會、1998年に中國版権保護センターが相次いで設立された。現在、中華全國文學蕓術界連合會、中國作家協會、中國映畫家協會などの作者協會?団體および図書出版、録音?録畫製品製作、ソフト開発など版権産業の業種協會には専門の版権保護組織があり、全國の20余りの省(自治區、直轄市)および一部の中心都市にも版権協會が設立され、中國文字作品版権集団管理組織および中國録音?録畫製品版権集団管理組織も設立準備中である。