貴州省遵義市の余慶県では、庭の入り口にタイル張りの小さな池がある家が多い。住人は野良仕事から帰ると、池で足や農具の泥を洗い落としてから庭に入る。多くの家の窓下の臺にはスリッパが並び、都會の人が住んでいるかのようなイメージを與えている。これは、「四在農家」(農家にある4つ)という活動から來るものだ。余慶県をその始まりにして、現在、遵義市の14の県?市?區では、「富は農家にあり、學は農家にあり、楽は農家にあり、美は農家にあり」という活動が全面的に実施されている。農民が収入を増やして豊かになることを前提とするこの活動は、農民の住宅環境や生産環境を改善し、全市の多くの農民の心からの支持を得ている。
2001年、余慶県は農民の「富?學?楽?美」を求める要求に応えて、全市に先駆けて「四在農家」活動をスタートした。遵義市は直ちに調査研究に取り掛かり、市全域への普及に力を入れた。市政府は、農民が最も関心を寄せる、最も差し迫った問題から著手し、「7つの1」活動(収入増加のルート、清潔な住居、家具と家電、家庭用電話、農業技術、清潔な臺所とトイレ、健康に役立つ趣味をそれぞれ1つ以上確保する)の実施を通して、農民のために、電気、水道、道路、電話、ラジオ?テレビなどの設備を整え、生活環境の改善に力を入れた。
この4年間で、各級各部門は政策?事業?資金の面から、活動実施地點に傾斜的な改善事業を行い、その投入資金は合計2億元に上った。そのうち、各級政府の財政補助は2400萬元あまり、部門助成と民間からの寄付金は2500萬元あまり、農民の投資と労務提供の換算額が1億5千萬元で、すべてインフラ建設に使用された。昨年末までに、活動で利益を得た農民は、農民人口総數の12%にあたる60萬人以上に上る。
「人民網日本語版」2006年2月6日