貿(mào)易は過去の小規(guī)模、簡単なバーター取引を主とする段階から大規(guī)模、多形式の方向に発展し、輸出商品は畜産品を主とする初級生産物から高度加工製品へと発展し、輸出先はインド、ネパールなどから日本、韓國、シンガポール、香港、歐米など20余カ國?地區(qū)に拡大し、空前の発展をとげた。2004年の輸出入総額は2億2355萬ドルに達し、前年より38.7%増えた。そのうち、輸出総額は6.9%増の1億3009萬ドル、輸入総額は1.4倍増の9346萬ドルである。年間を通じての対ネパール輸出は8477萬ドルで前年より12.6%増え、対香港地區(qū)輸出は2304萬ドルで前年より1.7倍増え、対インド輸出は513萬ドルで3.5%増えた。

國境貿(mào)易
チベットは中國南西部の國境地帯に位置し、辺境地區(qū)の総面積は34萬3500平方キロ、実際に制御している國境線が3800余キロに達し、國境線にある対外通路は312本あり、そのうち年中利用できる通路は44本、季節(jié)的通路は268本ある。これらの通路は中國?ネパール國境線に184本、中印國境線に85本、中國?ブータン國境線に18本、中國?ミャンマー國境線に5本、カシミール地區(qū)との國境線に12本ある。國境地帯に位置するチベットの県は21、郷は104ある。
また、開港が五つある。すでに開放されたザーム開港は國の1類開港であり、ブラン、ギェルン、リウォは2類開港である。ザーム、ギェルン、リウォの3開港はネパールに通じ、ブラン開港は中印貿(mào)易、中國?ネパール國境貿(mào)易の通路であり、ツォモ開港は歴史上中國とインド、ブータンとの間の國境貿(mào)易の通路であったが、現(xiàn)在はまだ再開されていない。チベットには、國境貿(mào)易市場が28カ所ある。そのほか、ラサのゴンガ空港は航空1類開港である。2004年の輸出入のうち、國境の小口貿(mào)易の輸出入総額は9052萬ドルに達し、輸出入総額の40.5%を占め、前年より16.7%増えた。そのうち、輸出は8563萬ドルで18.3%増え、輸入は489萬ドルで5.2%減った。
國際援助プロジェクト
一部國際機構と國は相継いでチベットと経済協(xié)力を行い、一部の援助プロジェクトを実施した。そのうち、國連開発計畫(UNDP)は1981年からヤンバジェン地熱発電所の建設に約400萬ドルの資金を提供した。1989年、世界食糧計畫(WFP)はラサ河谷にある4県(區(qū))の干ばつ対処、灌漑條件改善を主とする総合開発プロジェクトを援助したが、これらのプロジェクトは全部使用を始めている。國連児童基金(ユニセフ)は婦女子保健所など10件のプロジェクトの建設に321萬5000ドルを援助した。UNDPは1995年にチョモランマ峰自然保護區(qū)にあるニャラム、ティンリ、ティンギェ、ギェルン4県の農(nóng)業(yè)、住宅、學校、風力発電、家庭手工業(yè)などのプロジェクトに82萬2000ドルの援助を提供した。
身障児童のためのコミュニティ?リハビリ?プロジェクト――2001年から実施し始めた。一方では、國際身障者援助機構の資金援助とリハビリ専門家の指導を通じて、コミュニティ?リハビリ師26人をトレーニングし、他方では、身障者の家族にリハビリ方法を教えた。またナギェム郷、ドディ郷、幸福村の住民委員會にそれぞれコミュニティ?リハビリ?サービス?ステーションを設立し、治療狀況を長期にわたって観察し、定期的に評価する案を作成した。
義肢整形器製作センター――自治區(qū)政府が資金を提供し、國際機構が必要な設備と原材料を提供し、義肢製造技術者を養(yǎng)成する機構であり、チベットの義肢整形器製作のブランクを埋めるものである。2001年8月に運営を始めてから、すでに201人の身障者のために整形器と義肢213件を製造した。
「チベット白內障無障害區(qū)」行動――中國身障者連合會と國際獅子會共催の「視覚第一中國行動」第2期プロジェクトは2004年5月に始動した。同プロジェクトは醫(yī)療チームをチベットに派遣し、毎年2500人の白內障患者に無料で手術を施し、手術の條件を備えた大部分の白內障患者の視力回復を保証するものである。2007年までに、白內障で失明した患者に手術を施して視力を快復させ、新しい患者を発見するたびに手術を施すように努める。今後は18の地區(qū)?県クラス病院の眼科建設を援助し、「チベットを離れない醫(yī)療チーム」を殘すために、チベットの眼科醫(yī)療関係者40人を育成する。また公衆(zhòng)の盲目防止意識について保健教育と宣伝を行い、公衆(zhòng)の盲目防止の意識を向上させる。チベットは海抜が高く気候が寒く、酸素が不足し、紫外線の輻射が強いなどの自然原因で、中國ではずっと白內障の発病率と盲目率の高い地區(qū)であり、発病率はその他の地區(qū)より60ポイントほど高い。
表6-32 政府の渉外サービス機構
ラサ稅関 |
ラサ稅関は中華人民共和國稅関総署のチベット駐在機構であり、その下にシガズェ、ニャラム、センゲズァンボ、ギェルンの4稅関を設置し、ラサ市郵便局に事務所を設けている。
國家稅関総署の認可を経て、ラサ稅関は四川省成都市、青海省ゲルム市に、チベット自治區(qū)のその他の開港から入る貨物を検査する稅関監(jiān)督?管理所を設置した。
ラサ稅関は「中華人民共和國稅関輸出入稅則」と「中華人民共和國チベット地區(qū)稅関輸入稅徴収規(guī)則」とその「稅則」という2種の稅務規(guī)則を実施している。チベット自治區(qū)內で販売する輸入貨物に対し、ラサ稅関は21稅目、低稅率のチベット地區(qū)輸入稅則に基づいて関稅を徴収する。認可を得て國內のその他の省?自治區(qū)へ販売する場合は、國の稅関稅則に基づいて関稅を追徴する。 |
チベット自治區(qū)輸出入商品検定局 |
ザーム開港、四川省成都市、青海省ゲルム市に派出機構を設立して、輸出入商品に対し技術検定を行っている。 |
食品衛(wèi)生監(jiān)督?検査機構 |
食品衛(wèi)生監(jiān)督?検査機構は80以上ある。1992年6月1日からチベット自治區(qū)の各開港から輸入した食品は中華人民共和國ラサ輸入食品衛(wèi)生監(jiān)督検査所の監(jiān)督と検査を経なければならない。経営者はラサ輸入食品衛(wèi)生監(jiān)督検査所の発給した衛(wèi)生許可証を得てからはじめて輸入商品を経営、販売することができる。 |
ラサ動植物検疫所 |
その下にザーム、ブラン、ギェルン、ルドクの4支所を設立し、ラサのゴンガ空港とラサ市國際郵便交換局に検疫所を設けている。 |

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